小友町の大地は、木々の葉が長年積み重なってできた栄養豊富な黒土(腐葉土)です。ほうれん草に与える水は、物見山から湧き出る天然水を、源流近くから引き込んで利用しています。小友町の自然が長い時間をかけて生み出した、肥沃な大地とミネラル豊富で清らかな水。佐々重農園のほうれん草の美味しさは、この小友町の豊かな自然が生み出しています。
佐々重農園では、大地の力を最大限に活かしたほうれん草栽培を行っています。一般的には葉物野菜では不可能だと言われている、有機栽培にも挑戦しています。もともとある「土地の力」を人の手で壊したくない…そんな思いでほうれん草栽培に向き合っています。
通常スーパーマーケットなどにほうれん草が並ぶまでには、収穫から中2日~1週間ほどかかりますが、その間に味はどんどん落ちてしまいます。採れたてのほうれん草の味わいは、普段食べているものとは全く違います。ほうれん草本来の美味しさを楽しんでほしいという思いから、私たちは産地直送にこだわっています。
遠野市小友町土室。佐々重農園は、「遠野物語の里」「永遠の日本のふるさと」とも呼ばれる、遠野市の山あいでほうれん草を栽培しています。「土室」の名が表すように、物見山、桧沢山、新田山の3つの山に囲まれるこの場所は、山あいを吹き抜ける強い風を遮る、天然の「室」。デリケートな葉物野菜の天敵である風から守られた、ほうれん草栽培に適した土地なのです。
盆地である遠野市は、朝晩の寒暖差が大きく、美味しい農作物ができる場所として知られています。標高の高い小友町はさらにその差が大きく、甘みの強いほうれん草を作ることができます。1年のうちで最もほうれん草が美味しくなるのは春先。厳しい寒さに耐え、凍ったり溶けたりを繰り返しながら、体内にたっぷりと糖分を蓄えたほうれん草は、是非味わってほしい逸品です。